私の好きなゼルダシリーズの中でも、特にクリアが難しいと言われているのがシリーズ第2作目の「リンクの冒険」です。
リンクの冒険には、2D横スクロールでのアクション要素が強めで他のゼルダ作品にはない唯一無二の要素が多く登場していて、とにかく難しいです。
その理不尽な難易度は私の身の回りのゼルダ大ファンの人間も「二度と遊びたくない」と言わしめるほど。
ただ、私はリンクの冒険がゼルダシリーズの上位に入るくらい好きなのでその魅力を伝えたいです!
今回の記事では評論などではなく、ただただ「リンクの冒険」を推して私が思う本作の魅力を伝えていく記事になってます。
なお、本稿で使用している画像は「Nintendo Switch」よりキャプチャしている画像になりますので、ご留意ください。
初代ゼルダの伝説から続く物語
シリーズ第2作目の本作は、1986年に発売されたシリーズ第1作目の「ゼルダの伝説」の6年後の物語が描かれます。
つまり、初代ゼルダの伝説の続編となる作品です。
物語の概要は以下のようになっています。
STORY
ある日、リンクが16歳の誕生日を迎えると左手の甲にトライフォースの紋章が現れます。
これはトライフォースと呼ばれる触れた者の願いを叶える万能の力を扱う資格を持つ者にのみ現れる紋章です。
そして、遥か昔にトライフォースを巡る争いによって、永遠に眠る魔法をかけられたゼルダ姫の眠りを覚ますため、ガノンの追手が迫る中トライフォースの完成を目指してリンクは冒険の旅に出ます。
因みにリンクの冒険で助けるゼルダ姫は、前作の初代ゼルダの伝説で助けたゼルダ姫とは別人です。
この物語で私が好きな部分は、前作との繋がりとトライフォース巡るお話ということ。
前作との繋がりは、ロケーションの繋がりと冒険の終わりを引き継いでいる点が特にお気に入りです。
リンクの冒険では、初代ゼルダの伝説で冒険の舞台となったデスマウンテン南側の地を訪れることができます。
ここは初代ゼルダの伝説で、冒険の舞台となった小国ハイラルです。
もちろん、ゲームの探索システムが全く違うので同じような探索はできないのですが、岩や森、湖の位置などの地形を見ると「あぁ…確かに初代ゼルダで冒険した場所だ…」と実感できます。
また、前作との繋がりは装備品にも表れています。
リンクの冒険でのリンクの装備品は「マジカルソード」と「マジカルシールド」です。
この装備品は初代ゼルダの伝説で、かつてリンクが小国ハイラルを救った際に装備していた装備品なので、こういったところにも続編の色が濃く出ていますね。
ゲーム画面で見ると、設定的にはどんな剣や盾でもよかったはずでしょうが、「前作の冒険後」という設定を引き継いでくれていて魅力を感じます。
物語の最終目的である「トライフォースの完成」についても、初代ゼルダの伝説から繋がる要素が。
トライフォースとは3つ揃ってやっと完成して願いが叶えられるようになります。
そして、初代ゼルダの伝説では3つのうち2つ「知恵・力」を入手済みで、本作ではトライフォースの一部「勇気のトライフォース」を探すお話です。
つまり、トライフォースを完成させ、ゼルダ姫の眠りを覚ますという本懐を遂げるためには、初代ゼルダの伝説で集めた「知恵・力」のトライフォースも必要になり、前作からひっくるめてトライフォースを巡るお話だということを強く実感させられます。
こういった、前作からの繋がりのある設定と「初代ゼルダの伝説」と「リンクの冒険」の2作に渡って繰り広げられる、トライフォースを巡る壮大なお話というのが私が思うリンクの冒険の物語の魅力です。
魅力的なPOINT
- 初代ゼルダの伝説から繋がりのある設定
- 初代ゼルダの伝説から継承されているトライフォースを巡るお話
充実したロケーション
次に私が魅力に感じている点は、フィールドのマップです。
リンクの冒険には様々なロケーションが存在します。
昔のゲームのため、描画されている世界は小さく見えますが、砂漠を渡り、険しい山を越え、おどろおどろしい墓地を探索し、迷路島を踏破し、数多の魔物が蔓延る谷を越えたりと、ロケーション豊富。
これだけロケーションが豊富な上にイカダで海を渡って別の大陸にまで足を運んだりと、他のゼルダ作品ではなかなか見ることのできない大冒険をしており、ロマンを感じる点もお気に入りです。
魅力的なPOINT
- 豊富なロケーション
- 海を渡り、大陸を跨ぐロマン溢れる大冒険
豊富な種類の魔物
リンクの冒険で登場する魔物は種類が豊富です。
登場する魔物自体も多いですが、リンクの冒険でのみ登場する魔物が多く存在します。
見た目や攻撃方法も様々で、最近のゼルダでは見ないような昔ながらの古き良きデザインの魔物が多い印象です。
特に最終ダンジョンである大神殿に登場する魔物は、ゲーム中でここにしか生息していませんし、他のゼルダ作品にも登場しておらず唯一無二の魔物たちになっています。
魅力的なPOINT
- 登場する全ての敵の種類が多い
- バックグラウンドの違う2種類の魔物
- 近年のゼルダ作品では見かけない古き良きデザインの魔物たち
レベルアップシステム
リンクの冒険は魔物と戦闘して経験値を貯めることで、リンクの持つ3つの力をレベルアップすることができます。
3つの力とは攻撃力が上がる「アタック」、魔法をより多く使えるようになる「マジック」、リンクの防御力が上がる「ライフ」です。
これはリンクの冒険を代表するシステムで、現時点で他のゼルダ作品には登場しないシステムとなっています。
私は元々RPGでもレベル上げの作業が好きですし、レベルが上がり強くなって、これまで苦戦していた魔物に対して余裕で勝利できるようになることに1つのやりがいを感じるタイプです。
ですので、こういったレベルの概念はとても自分に合ってて、遊んでて楽しいなと感じます。
レベルの上限が低く、すぐ最大レベルに達してしまいますが、序盤は3つの力のうちどれから成長させるか、自分のプレイスタイルに合った能力を伸ばすことができるのも、プレイヤーに成長における選択を与えていていいですね。
魅力的なPOINT
- RPGのようなレベル上げ要素
- プレイスタイルに合った能力を自由に選択できる
緊張感あるアクション
リンクの冒険では残機があり、残機がなくなることでゲームオーバーとなってしまいます。
ゲームオーバーになると、以下のようなデメリットがあります。
ゲームオーバーのデメリット
- 3つの力のうち1番低いレベルに統一される
- 冒険が始まった地「北の神殿」からリスタート
※最終ダンジョンの大神殿では大神殿の入り口からリスタート
私の中で特に慎重にならざるを得ないのが、レベルの統一です。
例えば、「パワー・マジック・ライフ」のレベルがそれぞれ「3・3・2」でゲームオーバーになると、「2・2・2」となります。
ただ、こういった重いデメリットが課せられているからこそ、ヒリついた緊張感の中でプレイする楽しみがあります。
Switchで遊ぶ際は、「巻き戻しモード」などもありますが、こういった機能は使わず、緊張感を楽しむのもいいかもしれません。
魅力的なPOINT
- 残機がなくなるとゲームオーバーになる
- デメリットが重いことによる緊張感あるアクション
多彩な魔法
昔に発売されたゼルダ作品は剣と魔法を駆使した、ファンタジーな世界観が特に強いです。
リンクの冒険では街中に魔法を教えてくれるマジシャンがいたり、リンク自身も他の作品とは比較にならないほど多くの魔法を使いこなしていたりと、特に魔法の要素が強く出ています。
その中でもお気に入りの魔法が「フェアリー」という魔法です。
フェアリーを使うと妖精の姿に変身することができます。
妖精に変身すると、魔物を攻撃することはできませんが、空を浮遊したり、画面上を自由に移動することができ、足場のない場所でも楽々移動できて便利です。
何よりリンクが姿を変えるというのも面白く感じる要素ですね。
他にも防御力を強化する「シールド」や盾を強化する「リフレクション」、ジャンプ力を高める「ジャンプ」など全8種類の魔法を覚えることができます。
魅力的なPOINT
- 魔法色が強めのファンタジーな世界観
- 豊富な魔法による多彩な攻略が楽しい
- 姿を変えて移動するフェアリーの魔法が便利
クセになる戦闘
リンクの冒険の戦闘は操作感も相まって難しいですが、剣と盾を使った戦闘はクセになります。
戦闘時にはサイドビューの視点となり、上段もしくは下段の魔物の攻撃に合わせて盾でガードし、隙を見つけては剣で攻撃するといったような戦闘システムです。
特に強い魔物だとリンクの攻撃を体感7割くらいはガードしてくるので、全くこちらの攻撃が当たりません。
正直、駆け引きもないので今どきのゲームと比較すると、ストレスが溜まる戦闘デザインかもしれませんが、魔物の猛攻を耐え凌ぎ、倒した時の達成感は妙にクセになります。
また、リンクは冒険中、剣技を覚えることができます。
剣技を覚えることで、よりアクション性に富んだ操作ができるようになるので、こういったところも本作の戦闘の好きなところです。
例えば、剣技である「下突き」で魔物の飛び道具を無効化し、そのまま流れで魔物本体も倒すことができたりすると爽快ですよ。
魅力的なPOINT
- 剣と盾を駆使したアクション
- 剣技を覚えて爽快感あるアクション
- ガードが固い魔物を倒した時の達成感
アクション要素強めの神殿
リンクの冒険のダンジョンである神殿ですが、かなり攻略しごたえのあるものになっています。
サイドビューで探索していくのですが、上下左右に広がる迷路のようなエリア、無限に湧いてくる理不尽な魔物、落ちたら即ゲームオーバーの穴、行く手を阻む強敵たちなど、まず初見だと苦戦必至です。
中には隠し通路などもあって、私の経験ですが、同じ神殿を5時間以上彷徨うこともありました。
それでいて、残機設定があって残機が0になると、冒険が始まった地点からやり直しですから、かなりの高難易度です。
しかし、そんなダンジョンをクリアした時の達成感は格別。
本作のダンジョンはアクション要素が強めで謎解き要素は少なめな印象ですが、懸命にボタン操作をして指を痛めながらダンジョンを踏破した時の達成感は他のゼルダではなかなか味わえません。
魅力的なPOINT
- 神殿の攻略はアクション要素が強め
- 神殿はサイドビュー、難しいが乗り越えた達成感は高い
終わりに
リンクの冒険の魅力について語ってきました。
昔のゲームですので、今のゲームと比較すると操作性も悪いですし、不親切な部分も多いと思います。
ただ、本日紹介した内容を1つでも魅力的だと思っていただけたなら、必ず楽しめるはずです!
遊んだことない人も一度遊んだことある人も、ぜひ遊んでみてください。
最後にこれから遊ぼうとする人にアドバイスです!
どうしても進むべき道がわからなくなったら、街の人の話を念入りに聞いてみるようにしましょう。
先に進むヒントなど教えてくれますよ。
ぜひ、リンクの冒険を遊んでみてください!
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